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2014年12月18日 (木)

池上プロフェッショナル?

法廷ドラマでの辣腕弁護士みたいですが、
多くの公開討論番組で司会者が恣意的に使う手口ですね。
秒単位の感覚とともに鍛えられてるアナには敵いません。
池上氏の卓越した放送技術を良く分析してる東洋経済コラムを
転載しました。


それは、相手が反論できない中継最後に、池上さんが「このインタビューでこの人が言いたかったことはこれですよ」とうまくまとめてしまうこと。これをやられると中継が切れる数秒前ですから、相手は反論しにくく、つい、そうですと言ってしまうのです。

まずは平沼赳夫さん(次世代の党)から。

池上「(引退を表明している石原慎太郎さんを比例の名簿に登載したのは)男の美学を大事にしたということですね」
平沼「はい、はい」
池上「ありがとうございました」(中継終わり)

えー、政策ではなく男の美学で決めていいの?(筆者、心の中で突っ込む)

山口那津男さん(公明党)からもきっちり言質を取っていま

す。

池上「という意味では、創価学会と公明党の関係、別に隠してはいるわけではない、こうやってはっきり示しているんだよということですね」
山口「はい、歴史的事実ですので」
池上「わかりました。ありがとうございました」(中継終わり)

歴史的事実ってこんなに簡単に肯定しちゃっていいの?(筆者)

安倍晋三首相からは、憲法改正についてのコメントをうまく引き出しました。

池上「憲法改正に向けて、これから一歩一歩進んでいくということですね」
安倍「そういうことですね」
池上「わかりました。ありがとうございました」(中継終わり)

安倍さん、力強く肯定しすぎでは?(筆者)

唯一、「そういうわけでは……」と小声で反論したのは小泉進次郎さんぐらいでした。

池上「(総理大臣を目指すのは)6年後ではない。6年よりもう少し先だということですね。ありがとうございました」
小泉「そういうことではないけれど、まあ、池上さんらしい切り方ですね」(中継終わり)

それにしても、何ともうまい言質の取り方です。そして、視聴者は、ものすごく貴重なコメントを聞いたような気分になります。まさに、池上無双の“中継終わり5秒前の奇跡”。

次回から、テロップともども、ぜひご注目を。

選挙番組がこんなに面白くなるなんて、誰が想像したでしょうか。この結果が象徴するように、テレビ東京の業績も絶好調。2014年9月発表の中間連結決算で、キー局5局のうち増収増益を達成したのはテレビ東京だけです。

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