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2016年6月29日 (水)

、あらかじめ暴落方向に賭けていた金融筋が 大儲けしたのでないか。

個人投資家を丸め込む、いつもの右肩上がりな「解説」が戻ってきている。

 

 そんな中で、ぎょっとする内容のコメントを発したのがグリーンスパン元米連

銀議長だ。彼は英国のEU離脱投票後に米CNBCからコメントを求められ、以

下のように答えた「(世界経済は)私が連銀に入って以来の最悪の状態だ。

1987年のブラックマンデーの株の暴落を思い起こさせる」「(米欧全体で)

雇用が増えても生産性が伸びない(フルタイムを解雇してパートを増やしただけで

経済成長にならない)。世界的に、負債の急増、貧富格差の拡大、高齢化と年金

破綻の増加で、ますます大変になる」「米国の通貨供給が異様に増えている。い

ずれデフレから超インフレに突然転換する。不換紙幣の破綻は昔からいつも超イ

ンフレで、今回も同じだ。前向きなことを考えるなら、金本位制に戻るしかない」

「私だって明るいことを言いたいけどね(ないよ)」  

中略

最も正確なはずの金融界の非公開の事前調査は、間違えた結果を出したのか。

いやむしろ、非公開の調査結果は、僅差で離脱派が勝つことを予測しながら、調

査を実施した金融筋は、市場の他の勢力や官邸、英政界などの関係エリート筋に、

調査結果と正反対の「残留派が僅差で勝つ」という間違った予測を流し、キャメ

ロンもファラージもユーガブも個人投資家もそれに流された結果、残留が勝つと

思ったら離脱が勝ち、市場が暴落し、あらかじめ暴落方向に賭けていた金融筋が

大儲けしたのでないか。

 

 金融界の中でもジョージ・ソロスは大損したと指摘されている(これもウソか

もしれないが)。投機筋の全員がぼろ儲けしたわけではない。裏で何が起きてい

たか確かめようがないが、暴落や破綻をひどくして儲けようとする奴らが金融界

にいる可能性は高い。リーマン倒産は、米国の金融覇権を破壊した。英国のEU

離脱も、既存の米英覇権を壊す方向だ。暴落や破綻を意図的にひどくする勢力は、

自分たちの儲けだけでなく、覇権の多極化を画策しているようでもある。


田中宇氏「国際ニーユースから」抜粋しました。

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