イモビライザー？？

「鍵がいなくなりまして、スペアーキーでしのいでますが、出てこないので・・」

「取り替えます？イモビライザーがついてますので取り換え用を取り寄せてから連絡します」

「イモビライッザー？・・・仮面ライダーの敵か？・・・」

「電子キーに組み込まれた盗難防止装置です、車も一時お預かりすることになります。半日程度、代車も用意いたします。」

さっそくネットで・・・。

イモビライザーは、車のキーに仕込まれた電子データを車載のコンピューターでチェックすることで、不正なキーによるエンジンのスタートを防ぐ仕組みになっています。

強力なテクノロジーによって、「装着車の盗難はあり得ない」との認識が定着しつつあったイモビライザーですが、最近になってちょっと雲行きがアヤしくなってきました。「蛇の道は蛇」といったところでしょうか、防衛のためのシステムが進歩すれば、それを破るための技術も進歩（？）するようです。

意外と原始的な方法だったので（？）としましたが、その手口たるや少々乱暴なものです。「コンピューターの暗号を破ることができないのであれば、キーに合わせてコンピューターを取り替えてしまえば良い」という発想のもと、（１）新しいコンピューターを持参して合鍵で進入し、（２）ダッシュボードを外してコンピューターを交換、（３）エンジンをかけて発進と、手順はいたってシンプルで、慣れていれば作業はほんの数分で完了するそうです。

また、難攻不落と思われた暗号それ自体もどうやら磐石ではなさそうです。アメリカの大学の研究チームが、イモビライザーに使用されている暗号の解読に成功したとのことで、理論上無敵だったはずの技術も、時代とともにその神通力が薄れつつあるようです・・・

盗難車ランキングでは２０１０年度第1位トヨタ・ハイエース第2位トヨタ・セルシオ第3位トヨタ・ラウンドクルーザーだそうで、２００８年度には第2位にスズキ・ワゴンRが登場したことがあるようで、わが家の大衆車ですら油断できないみたいですね。