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2013年6月 4日 (火)

薩摩焼

私は陶芸にはあまり興味が湧かないのですが、司馬遼太郎氏が短編「故郷忘じがたく候」

で薩摩焼にふれています。

秀吉の朝鮮遠征?の末期、薩摩藩が陶芸に秀でた高麗人を拉致し

連れ帰ろうとした。

秀吉の死による退却作戦の慌ただしさの最中、放置された状況で、

多くの方が苦労して鹿児島城下の西苗代川(ノシロコ)というところに住みついた。

後日そのことを知った島津義弘が手厚く保護、士分で遇し、

彼らの生産するものは薩摩焼ブランドとして島津藩の新規産業として

大いに外貨を稼いだそうです。

特に白薩摩と呼ばれるものは、島津家のみが扱い、当時の茶会で

珍重されるようになった・・・・・・・・。

と・・・まあ、古代より朝鮮から数多の人々が日本に文明をもたらした訳です。

感心したのは島津義弘公が礼を尽くして高麗人を遇したこと、

しかも焼き物を一大名産品として育て上げた点です。

司馬氏と沈寿官氏の出会いも面白く、また故郷を想う哀切をよく著した短編でした。

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