鍛えられとるんじゃね
ベンチでの会話
「うちのお父さんはつまみがないと機嫌が悪いん」
「うちなんか自分の鼻でもつまめいわれるが」
「とにかく少量で品数5品以上ないと口きかんようになる。
「よっぽどのお坊ちゃま育ちかい?」
「農家の息子じゃ」
「あんたが贅沢にしたんじゃろう?」
「ビールから始まって、ウイスキに焼酎、最後は日本酒じゃから」
「そりやつまみもいるな。美味くてコレステロールの多いやつ食べさせとるんか?」
「ダメダメ、胃も肝臓も腎臓も全然異常なし。」
「そうかわしなんかも何食わされても大丈夫じゃ」
「なんで?」
「そりゃ若い頃は、猫いらずの入った酒飲んできたもん」
「ん・・猫いらずですか?」
「そうじゃあのころの安酒にゃ猫いらずがはいっとった・・」
「ほんまかいな?」
「そうじゃ、じゃけん少々のもの食っても何ともないんじゃ」
「鍛えられとるんじゃね」
蛇足ながら、鼻をつまむのは私ではありません。
私より10歳は先輩のお方です。
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