大橋元司先生の不思議なボレー
最近好調のイチロー選手が一生に一度あるかどうかというヒットを打ちました。
ボールが投手のユニホームに潜り込むという珍事があったのです。
ソフトテニスの珍プレイには事欠きませんが、本日は名人芸を。
ソフトテニスのボレーに倍速で弾き返すボレーとその対極のボールの勢いを吸収し殺すストップボレーがあります。
ボールは1・5メートルから自然落下して0.7メートル程度反撥する空気圧で行われます。
コート上1・2メートルで理想的なストップボレーをしても0.56メートルバウンドすることになります。
ところがマジックのようなストップボレーを何度も目撃したのです。
現役時代ストップボレーの名手としても記憶に残る岡山理大付属高校に大橋元司先生です。
1989年アジア五輪チャンプは上松明裕・大橋元司組でした。
彼のストップボレーはネットに沿ってすれすれに真下に落ちるもので、その速度もかなりなのにバウンドはせいぜい20センチ程のものでした。
まるで地面に吸いつくような摩訶不思議なボレーがどのような理屈で生じるのか?
彼の教え子にも名手は多いのですが、師匠程のものにはお目にかかったことがありません。