野田民主党と阿倍自民党の努力の成果で、公約はあくまで看板、看板には裏もあることになっちやいました。
「信じるものは救われません、馬鹿ですよ」と公言しています。
「とりあえずTPPでは昔のことは忘れてね、覚えててもつまらないから」等と・・・。
そこで少し前の小室直樹のデモクラシー講座
YouTube: 小室 談志② デモクラシーとは
ブログ誰も通らない裏道さんの書き起こしから引用しました。
《4分10秒あたりから》
談志「『先生いま何してらっしゃる?』って訊いたらね、日本がやればこの間の太平洋戦争に勝てたと、その思いがあってね、『そんなこと必要なんですか?』ってたら『キミ、必要じゃないか、すべてのことに対して、どうなしてこうなったかということを徹底的に調べるのは必要』とそれはそのとおりだと思う。『日本が勝ったらね、いいことないだろ』と言ったんですよ。軍人がえばるだけえばって。『それでいいんだと、えばるだけえばらせろと。そこで初めて立ち上がった時に日本のデモクラシーがあるんでね。それなくしてどこに日本のデモクラシーがあるか』って先生、さんざんっぱら言ってましたね」
小室「現在の日本ほどデモクラシーの誤解がはびこっている国はないですよ」
談志「簡単にいうと、どういう誤解が一番ですか?」
小室「どういう誤解といったって、一番日本人にとって理解ができないってのは、“政治家は公約を守らなくちゃならない”とこれがデモクラシーの第一歩ですけど、日本人に対してこれを理解させるくらい、困難なことはないですね」
談志「ということは、公約は日本人は守らない人間なんですか?」
小室「そうなんです」
談志「守らない人間を守るもんだとしたところに無理があるということですね?」
小室「そうですそうですそうです。だからたとえば、青島が公約を守るって、あれだって守ると思ったらたちまちうやむや、守るのやめちゃいましたね。」
談志「あれが本来なんですか? 日本人の」
小室「だから、もしも政治家がですね、なんかの事情で公約が守れないということがわかったら、ただちに辞職しないといけない、本当は」
談志「そうすると、守らないだけの土壌がある、その土壌は直しようがないんですね」
小室「それがニッポン。というのはデモクラシーを理解してないから守らない」
談志「もともと守らないもんだというんだったら、あれは正当ですね。正当っていうより、ごく普通のことをやってるんですね」
小室「いや、だから、、、そうですね、“公約っていうのは守らなくていいもの”であれば。ということは日本人はデモクラシーの初歩の入門の手ほどきがぜんぜんわかってない、ぜんぜん理解できてない」
談志「それを聞きたいんですよね。どうやっても日本人を分解すると、これは守らない性格のものなんだから、守ろうということをしちゃいけないんですか?」
小室「いや、だからそれだったならば、デモクラシーはやめましょうと」
談志「あ、そうか。デモクラシーってのは守ることなんですね」
小室「根本は政治家が公約を守る。だからアメリカやイギリスでは、守れなくなったら、ただちに辞めなさいと、それだけはもう絶対ですよ」
(中略)
小室「だからそれならデモクラシーをやめて独裁国家や専制国家にしましょうと。それだったらいいですよ」
談志「わいわい国家でいい、長屋国家でいいんですね」
小室「そうであるならば」
談志「デモクラシーにしないといけないんですか?」
小室「そんなことないですよ、それは世界中でデモクラシーでない国の方が圧倒的に多いですから」
談志「政治家が約束を守ることがデモクラシーなんですか? そうじゃないでしょ」
小室「約束にもいろんな約束ありますけど、とくに絶対守らなくちゃならないのが公約。選挙の時の公約」
三枝「それがデモクラシーの基本だと」