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2016年12月24日 (土)

つまり自由競争が正しいという前提でしたが・・

私は、土建業界で30年以上過ごしてまいりました。

いつの時代からか、

マスコミ主導で談合批判が相次ぐようになりました。

それは「匿名の電話から・・」の始まり、

もしかしたらある意図的なリークだったのかもしれません。

つまり自由競争が正しいという前提です。

常々官僚批判をしてしまうわけですが、

当時週40時間労働を目標とした日本の産業界で

もっとも労働条件が悪いのが、

3K業界と呼ばれていた土建業界でした。

その当時の建設官僚は講演等の公の場でも、

「自由競争・・即ちダンピングの結果、

赤字を出したくない請負者は当然安全性を犠牲にし

また品質にしわ寄せも起きる。

賃金の低い下請けと労働者を使わざるを得なくなり、技術力も低下します。

大手ゼネコンはともかく、土建業界の3Kは改善されないままとなります。

積算価格は適正な根拠に基づき原価と経費と適正な利潤を見込んだものなんです。

建設工事から直接・間接に生活を営む国民は膨大なんです。

談合せよとは言えませんが、

あなた方のダンピング行為が我々役人のの業界改善努力を無にしているのです。」

・・・・要約すれば・・まあこのように・・・

報道陣関係者のいないところでは迷うことなく声もたからかでした。

「うーんあっ晴れ」

と聴く私たちは合点したほどに、

役人にも理想があったし、

今考えても正しいとばかしも言えないが、

決して間違えていないし、あるべき理念でした。

関係省庁は関係産業の未来や関係従事者の生活向上を

目指した時期もあったのですね。

自由競争の因果?

その後30年近くたっても、

土建業界は3K企業のままですし、

中小企業の置かれた状態も変わらぬままですね。

宗家で起きたトランプ現象を観るとき、

日本も怒れる国民が行動を起こすのでしょうか?

さて来年以降の日本はどうなるんでしょう?

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