袱紗(ふくさ)
この歳になれば、袱紗の台も赤色を見せる機会はほとんどありません。
ああ、甥に一人独身者がいました、いました。
お前、早く結婚しなきゃ間に合わんゾ。
何がって、こちらもいつお呼びがかかるかもしれんもの。
今日元社長の葬儀でした、ご焼香させていただきました。
およそ30年のながきにわたり、お世話になりました、ありがとうございました。
この歳になれば、袱紗の台も赤色を見せる機会はほとんどありません。
ああ、甥に一人独身者がいました、いました。
お前、早く結婚しなきゃ間に合わんゾ。
何がって、こちらもいつお呼びがかかるかもしれんもの。
今日元社長の葬儀でした、ご焼香させていただきました。
およそ30年のながきにわたり、お世話になりました、ありがとうございました。
大王製紙と読売巨人軍の内紛が喧しですね。
独裁個人経営的な中小企業は多いですが、大手も大して変わりませんね。
私が60歳の時、勤めていた会社が倒産しました。
あれから6年経つわけです。
突然元社長が逝去の報が届きましたので、私の携帯に残る人たちに連絡しました。
私には苦も楽も想いでですが、現役世代の人たちは複雑かかも。
株式は名ばかり、やはり独裁個人経営の人でした。
敵もたくさんでした、一代で築き、一代で消えはしましたが、しかしやり手には違いありませんでした、凡人ではありません。
ご冥福を祈ります。
明日の葬儀には、ご焼香したいと思います。
嫁が昔撮影したビデオをDVDに残して欲しいというので、妻は意気揚々と引き受けて来ました。
作業を始めて少しばかりすると、ビデオデッキが故障しちゃいました。
DEODEOに修理をと持って行きました。
生産してない、部品もないで、結局新しいビデオをDVDにダビング出来るデッキを購入です。
外は秋雨、日がな一日ダビングですぎました。
でも懐かしい結婚式のシーンをずーと観てしまいました。
これを観て、息子もイイおやじになったもんだと、夫婦で感慨ひとしおでした。
編集し孫の好みの音楽も入れてあげるんだと妻は燃えています。
「風邪じゃ、診断されて、薬を飲んでも治らんし、おかしいな思いよったん、別の病院に行ってみたら、なんと肺炎で・・・、もうちょっとで死によったで」
「そりゃ惜しかった」
私達の周りではこんな会話は日常的なんです。
セカンドオピニオンは今のご時世では常識になりつつありますね。
後から医療訴訟をなどと苦慮するよりも、早めの対処です。
その点、家の奥さんは偉い。
私の意見、診たて、所見、計画、諸々に必ずセカンドオピニオンを求めますな。
それもファイブオピニオンぐらいは収集する・・・・・・。
最近妻に尋ねられた時「あんたはどう思う?」
と逆に聞き返せる心境に達しつつある自分を密かに褒めていますな。
うちのオペラはわざと足音を立ててアピールしてきます。
「みて観て私ここにいるの」みたいな
冬はもちろん、夏でも温かいぬるま湯しかのまないので、
「お湯をが欲しい」と催促します。
妻も私も猫の願いには不平ひとつ云うどころか、ただ嬉しいというのがホント可笑しい。
互いの要求には何故か優しくなれないのにね。
「お前、音をださんでも解っとる、屁で物をいうんはやめんさい」
「勢い、つけてるだけじゃ・・・」
「・・・・」
定年後、家の電話を取る機会が増えました。営業電話を断るのがどうも億劫で、かといって相手が美女?でもハイハイという訳にもまいりません。
自然と鳴りっぱなしの電話を留守電のアナウンスがあるまで放置するようになりました。
何の屈託もなく、営業電話をお断り出来る妻からすれば、私の反応は全く解せないみたい。
受話器を取り上げて「はい、○○でございます」までは傍で来ていても気色悪いぐらいの甘い声色が、相手により瞬時に変わる小気味よさ。
マネはできませんな。
「あれ今日はエライ歯切れが悪いがな?」
「そーなんよ、おじょーちゃん,おかーさんと変わって言うんじゃもん」
”フーン・・・・そういうマニュアルがあるんじゃナ” もちろん口には出しません。
そういえば昔、仲良しの奥さんとテニスをしてたら
「今日は学校やすみなん?」と言われたと、
ことあるごとにこれがでました、ことについてはまた後日詳細に・・・。
褒め言葉はかくも効果絶大とは知っておるのですが、肝心の用法・用量が把握できてません。
安易に褒めたばっかしに、「何か隠しとる?何か下心?」と疑われることに。
逆の場合は「またなんか買った?」と単純なのにね。
「うどんにする?、らーめんにする?」
妻が言ってます。
解説しますと、
”あなたの食べたい方をつくりますけど”
ではないのです。
正解は・・・”あなたの作りたいほうを作らせてあげる” なのです。
「食事にする?風呂にする?」の場合も・・・同様です。
朝・昼・晩・夜食?人間食べ過ぎ違う?
私たちもっと、地球に優しい生き方をしましょう
学校からか帰るなり「お母さん、ナンパいうたら船が遭難することじゃろ?」と可愛い事を言っていたのは中一の頃、
テニスに明け暮れる息子は女の子に人気あるのに、かなりオクテでした。
彼が高校生になると、テニス部顧問の先生から私たち夫婦に「お宅は孫の顔が早く見れるかも知れませんよ」と言われたのです。
その時は「?????」と不思議と深く考えませんでした。
その後2年生の春休みだったか、ガールフレンドが我が家に遊びに来るからと息子に伝えられ、
二人して「あのオクテに彼女ができた?」と親らしい期待を。
2階の様子が気になりながら、お茶を何杯も飲んでいると話があると。
二人が正座して彼女がキッパリと言うことには
「私たち結婚するんです。」
「・・・・・・・・で、お前?」
息子はかしこまってただ頷いていました。
妻も「避妊は気をつけて、体は大切に・・」というのが精いっぱいでしたな。
後の事ですがテニス部仲間の証言では「練習は早引きで、彼女の家に毎日・・」親には「スポーツクラブで筋トレ」と言ってたのに、
下半身の一部のみを集中的に鍛えてたみたい。
知らぬは親ばかり・・・・。
顧問の先生の手伝いで、学校での練習試合にも遠征にも付き添っていた私達夫婦に、部員の誰も告げ口しなかつたのです、男の友情ジャ?
喧嘩したら、3か月は口を利かないという変わったB型友人もいるにはいますが、たいがいはA型早期解決志向派です。
我が家は夫婦ともにA、あっ息子もA・・・です、・・・多分。
プライドも髪の毛同様希薄で、3時間も孤独に耐えれない私としては、「ごめんね、悪かった」で終結に向かいたいのですが。
超A型の妻は問題の先送りができないタイプで
「で、どうするん?」「なにをどう反省したか詳細に述べよ」
とたたみ込んできます。
「ごめんね、悪かった」も使用過多で効き目も薄れてしまった昨今、頼りになる次なるセリフは。
「僕には他人に誇れるような事は何もないけど、良い妻を得たことだけは自慢できる」
これは即効性がありそうなんですが、
まだ踏ん切りがつきませんし、使う場面がなかなか。
あなた、ぜひお試しあれ
エッ、やはり恥ずかしいですか?
テニス仲間のS氏がいつもの陽気さがなく、なんとなく浮かぬ顔。
「体調でも悪い?」
「いや別に・・・」
「元気ないね、なにかあった?」
「息子夫婦が旅行でも行けゆうて、チケットをくれた」
「いい話、孝行息子じゃ、出来た嫁じゃ」
「それが・・・・」
「なんなら???」
「全日空で行く中国大陸鉄道の旅なんじや・・・・」
「・・・・・・・・」