« 2012年11月 | メイン | 2013年1月 »

2012年12月

2012年12月31日 (月)

2012年 心に触れる話 (東京新聞)

2012年 心に触れる話 (東京新聞)

2012年 心に触れる話
(東京新聞「こちら特報部」12月28日)

 「もっといい話を書けませんか」。

こんなメールが読者から届いた。だからというわけではないが、ちょっと心がじんわりする話を集めてみた。いずれも今年体験した本当の話。読むと、いろいろな人がいろいろな生活を送っていることにあらためて気がつかされる。もうすぐ二〇一二年も終わる。 (上田千秋、中山洋子)

 ○「仮設住宅のSさん」
 福島県三春町在住の作家で福聚寺住職の玄侑宗久さん(56)の話
 Sさんは東京電力福島第一原発に近い富岡町から昨年避難し、三春町の仮設住宅に住んでいる。いつまで続くか分からない避難生活を送る人々の中には気分が落ち込み、外出さえしない人も少なくない。
 Sさんも心細いだろうなと心配していたが、そんな様子はみじんもない。Sさんは元気いっぱいであちこちにドライブに出かけては、お土産を持ってきてくれる。
 どうして、そんなに明るく振るまえるのかと尋ねると、Sさんは「こんなに幸せなことはない」と言った。「三春町に税金を払っているわけじゃないのに、町の道路を走らせてもらっているし、下水も使わせてもらっている。雪が降れば、町で除雪もしてもらっている」
 だから、「買い物は必ずこの町に昔からあるような店でしている」という。
 Sさんは震災も原発事故も悪いことばかりとは思っていないそうだ。「和尚さんの本に書いてあったぞい。確か、馬の話だった」。「人間万事塞翁(さいおう)が馬」。Sさんが最初の一時帰宅で持ち帰ったのはカラオケセット。集会所に置いて毎週水曜日、みんなで歌っている。

 ○「漢字の奇跡」
 岐阜県多治見市の杉浦誠司さん(36)の話。
 半年ほど前のある日、知り合いの看護師の女性から連絡が来た。「あなたのファンの子がうちの病院に入院しているから、一度見舞いに来てくれない?」
 杉浦さんの仕事は「文字職人」。ひらがなを組み合わせて「夢」や「絆」などの漢字をつくるアーティストだ。この時も「のりこえられる」という七文字の平仮名を使って「壁」と書いたポストカードを持って見舞いに行った。
 相手の年齢も病状も知らないまま病室に入った杉浦さんを待っていたのは、言葉を発することも呼び掛けに反応することもなくベッドに横たわる小学校高学年の男の子。脳の病気だった。
 見舞いから数日後、男の子は目を開けて人の動きを追うようになり、わずかながら回復の兆しが見えてきたという。もちろん、ポストカードに効き目があったのかどうかは分からない。それでも杉浦さんは「勝手に無理だとか不可能だとか判断してはいけないんだということを思い知らされた。僕自身が学ばせてもらった」と言う。

 ○「落語の力」
 落語家の三遊亭白鳥さん(49)の話。
 十二月、新潟県上越市で農協主催の落語会でのことだ。雪まじりの雨が降る悪天候で「誰も来ないのでは」と心配したが、百人くらいの会場は満席。しかし、どうも主催者の動員によるもののようで、客席は落語を聴いたことのない年配の人々がほとんどだった。
 落語ファンには創作落語で人気の白鳥さんだが、「地方ではテレビに出ていない落語家はほとんど無名」。白鳥さんは得意の創作落語ではなく、古典落語の「尻餅」を高座に掛けた。マクラで落語の基本なども分かりやすく解説したこともあり、喜ばれたという。
 この落語会が忘れられなくなったのは、後日、届いたメールのためだ。来場した高齢女性の娘さんからで、初めて聴いた落語に大笑いした女性は、離れて暮らす娘にその喜びを電話してきた。
 一人暮らしの母の久しぶりに楽しそうな声がうれしくて、娘は白鳥さんに感謝を伝えるメールを送った。
 「日ごろは本当に喜んでもらっているか迷うことばかり。あまり気乗りしないはずなのに、ひどい寒さの中、足を運んでくれたおばあちゃんが喜んでくれたことに、ぐっときた。娘に電話するきっかけになったのもうれしい」と、白鳥さん。

 ○「井上さんの教え」 教育評論家の尾木直樹さん(65)の話。
 九月、岩手県釜石市の釜石小学校を訪問した。「いきいき生きる」と始まる校歌の作詞は劇作家の故井上ひさしさん。歌が象徴する「生きる力」が、きちんと育まれていたという。
 東日本大震災で津波に襲われながら、独自の実践的な防災教育で在校児童に犠牲者はなかった。「大丈夫だ」と避難をしぶる祖父母らを必死に説き伏せて逃げた子供もいる。
 尾木さんは六年生に震災の話をした。一人の女の子が涙ぐんでいた。津波で母親を亡くしたという。
 まずいことを言ったかなと思いつつ、「亡くなった人の分まで一生懸命に生きることが大切だ」と話した。真剣な表情で聞いていた女の子はその話にうなずき、ニコっと笑った。
 「この学校には一人一人が大事な存在だという教えが前々からあったのだと思う。子供たちは自然にお互いを思いやり、心を通わせてきた。だからこそ、いざという時、自分の命も、ほかの人の命も大切にできた」と尾木さんは言う。

 ○「ラジオ
 お笑い芸人の水道橋博士さん(50)の話。
 体調を崩した放送作家の高田文夫さんがラジオ番組に復帰。十二月十四日の放送に師匠のビートたけしさんがゲスト出演した。かつて、自分が心を震わせ、ビートたけしさんの門を叩(たた)くきっかけとなった「オールナイトニッポン」の「再現」。どうしても今、その放送を見学したくて、スタジオへ。「僕にとって夜空の星座。星を見上げるような気持ちで見学した」

 ○「終始無言」
 特報部、中山洋子記者(43)の話。
 春ぐらいか。京急蒲田駅のホームから酔った男性が転落した。ホームにいた四、五人の男性たちは線路に飛び降り、あっという間に男性を救出した。終始無言のまま一切が進んだ。
 救出にあたったメンバーには中年会社員もいれば、不良っぽい若者もいた。いろんな世代の人が無言でとっさに体を動かしたことに「胸が熱くなった」。

 <デスクメモ> 三月の深夜、母親が危篤だと連絡を受けて、病院へ。とりあえず、この日は大丈夫と聞き、早朝、タクシーで帰ることにした。時間帯やこちらの様子で事情を察したのだろう。タクシーの運転手が三百円まけてくれた。母親のこと、運転手の親切、三百円という妙にリアルな金額。あの時は本当に参った。(栗)
東京新聞をいつもネットで観ます。芯がありますね。毎日なんかとはエライ違いなんですが。
妻が毎日ファンで、やめる事が出来ません・・ごめんなさい。

原発事故収集作業の皆さまお疲れ様

御蔭さまで今年を送る事が出来ます。

原発事故収集作業に携わる現場の東電社員や多くの元請け、さらに多くの下請けの皆さんお疲れ様です。

真の終息まで延々と続く日々でしょうが、つかの間の休日をおくつろぎください。

どうぞ、ご家族と共に疲れを癒してください。

無休の方もいらっしゃるでしょう、御苦労さまです。

聞けば東電社員の現場手当ても打ち切られるかのようですね。

被曝の恐怖の中で、一線で活躍する人への冷淡さを観れば、かって炭鉱労働者が味わった悲哀さえ想い浮かびます。

私達の東電批判や政府批判は現場でご苦労される皆さまに対してではありません。

批判者の殆どは私同様、現場の方に感謝しながらの苦言と想います。

元旦には暖かい陽の光が皆さまを照らしますよう。

2012年12月30日 (日)

また「大事なのは票じゃない、票を数える奴だ」と嘯く政治家

ギャング・オブ・ニューヨーク を観ました、2度目です。

1850年ごろのニーユーヨクが舞台です。

劇中で凄まじい選挙戦が描かれます。

対立陣営が票を得るため、強要・買収はまだフェアーな方法です。

同一人物を衣装を替え、髭をそり何度も繰り返し繰り返し投票所に送り込む・・・これも努力の内まだフェアープレイの範疇。

騒乱で多くの市民が死ぬ・・・政治家は「残念だ・・・これでまた票を失った」

そして「大事なのは票じゃない、票を数える奴だ」と嘯く大物政治家。

これ民主主義の真実を語っているかも、現代米国では何度も噂されてますし・・・・・

日本ではムサシ?

怪しげな集計マシンが闊歩し始めてる?

少し長いですが田中宇氏のコラムをどうぞ

不正が横行するアメリカ大統領選挙

「ニワトリみたいだなって思いますよ、すぐに忘れちゃう」美輪明宏さん

TBSラジオ『吉田明世 プレシャスサンデー』 薔薇色の日曜日 毎週日曜

みんな楽しくHappyheart02がいいnote     さんのブログから転載です

美輪明宏さんの歯に衣を着せぬ話は面白いです。

ヨイトマケ精神は健在ですね。

ちなみに私は酉年生まれ・・・・臆病・小心・事無かれ・健忘症・・・・・当たってますな。

米国内裁判で東電に有罪判決が出たら自民党政府は受け入れる?

原子力空母ロナルド・レーガン乗務員の東電告訴が教えてくれるフクシマの真実

詳しくは小野先生のブログで観てください。

TPPを前にして、早速始まったなという感を持つのは私だけでしょうか?

米国人8人が東電を告訴し94億円を請求ですから、これ東北の方達も黙っていられませんよ。

この請求額が米国にとっての常識なら、東北の方が訴訟すれば天文学的な数字となるでしょう。

米国内裁判で東電に有罪判決が出たら自民党政府は受け入れる?

そんな訳ないですよね。

2012年12月28日 (金)

数字にさじ加減の具合がよく効いている味です

    支持  不支持

朝日 59%  24%

毎日 52%  26%

読売 65%  27%

ニコ動 54・4%14.1%

この阿倍新内閣支持率の世論調査の微妙な総意は、それぞれの新聞社の有り様を良く示している気がします。

まさか読者調査でもないでしょうが。

数字にさじ加減の具合がよく効いている味です。

質問設定の仕方で結果も相当異なるようですね。

42度のお風呂でお顔のしわがなくなるですと

NHKチョコットサイエンス、堂本さんって、キンキキッズ?

42度のお風呂で、お顔のしわがなくなるですと?

マウス実験では効果が歴然、マウスのお肌とひと肌はよく似てるそうです、赤ちゃんの肌みたいですものね。

「体温が38度ぐらいになると体を修復するたんぱく質が創られるんだと」

「風邪なんかで熱があると体内から修復タンパク質が創られて、回復する?」

「あんたの淡白は急性か?」

「熱い風呂で回復するのかも」

「苦手だけど、美容のためなら風呂を熱くして入ろうか?」

「でも男はダメだと、精子が死ぬんだと」

「じゃーあんたは大丈夫、もう用がない」

2012年12月27日 (木)

沢知恵さん

丁度TVで沢知恵さんの活動の話題を取り上げていました。

今まで知りませんでしたが、ほんとうにいい歌ですね。




YouTube: こころ/沢知恵

他にも沢山YouTubeで聴けます。

サンデー毎日1/6-13号)

サンデー毎日1/6-13号)

≪投開票の2日後、「国民の生活が第一」を解党して一兵卒になった小沢一郎のもとに、落選議員たちが訪ねた。小沢氏が何と言うか。あまりにも理不尽な対応だったら、彼らは離れていくことも選択肢にあった。
その中の一人は、小沢氏にこう迫った。
「私は小沢さんのおっしゃる地域活動をやってきました。しかし、維新が(独自に)出馬したら勝てません。(小沢氏が言っていた)第三極の連携ができなかった」
すると小沢氏はなんと目に涙を浮かべてこの議員に深々と頭を下げたという。
「本当に済まなかった。力が足りなかった。(落選した)みんなのことはなんとかする」
こんな打ち砕かれた小沢氏を見るのは初めてだ。逆にこの議員は意を決した。
「あの涙を見て、小沢さんほどの大政治家が自分以上に無力感に打ちひしがれているんだと感じた。〝お前の努力が足りなかった〟などと言われたら決別するつもりでしたが、責めるのは小沢さんじゃなくて、自分に甘いところがあったんじゃないかと・・・」≫

このところ、未来の党の未来は?と大変気になる状況なんです。

小沢氏は徹底的に検察のターゲットにされた政治家ですが、これも多くの自主路線派が乗り越えなければならない運命です。

せめて対米従属の頸木だけでも取り払わなければ、日本の中国・韓国・米国と対等な外交・経済を実現することはできないでしょう。

小泉政権同様、完全な隷属を維持しようとしたい阿倍政権では、今ある幾ばくかの国民の富も米国に全て貢ことになるでしょう。

小沢氏はもうおしまいだろうなんて巷で言われてるようでは、日本の将来は期待できません。

新年に向けて、反原発の意志表示も粘り強く続けたいものです。

2012年12月26日 (水)

ザ・パシフィックの第6・7話はペリリューが舞台でした

スピルバーグ等指揮の

ザ・パシフィックの第6・7話はペリリューが舞台でした。

日本軍守備隊11000人のうち戦死者が10695人という悲惨なものです。

米軍は28484人を投入、戦死者は1794人、負傷者8010人。

圧倒的な軍事力の差がここでも観られます。

住民1000人程全員はパラオ本島等にあらかじめ強制移住させられていたので死者はいなかったのは不幸中の幸いです。

日本側からこの戦場を描いたら一体どのようなものになるのでしょう?

忠君愛国だけで描いてほしくないですね。

若い諸君、この様な死の無念さを知ってください。

YouTube: ザ・パシフィック ペリリュー島上陸 eps05_1/1 with JPN/Eng subs