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2012年10月 4日 (木)

重松清著に「かあちゃん」

2009年の重松清著に「かあちゃん」があります。

お母さんの「お帰り」を聞きたい。

抱きついて泣いたりはしない。

僕はもう中学生で、頬に残った涙の跡を消すことが大事だといのも知っている。

でも聞きたい。何度でも、いくつになっても。

僕は今日、久しぶりに正義の味方になったんだよ、お母さんーーー。

玄関のドアを開ける。「ただいま!」と声を張り上げて、台所に向かう。

お母さんが振り向いた。

妻は小学3年の息子の頬に涙の跡を見逃していませんでした。

だからこそ晴れがましいあの「ただいま!」を聞き逃すこともなかった・・・・。

母性に与えられるご褒美・・・・・・男にはこれはかなり羨ましい・・。

2012年9月10日 (月)

覚えてます?マンモス西のこと

重松清氏の本にセカンド・ライン(2001年)というのがあります。

時々の思いを書き留めた随筆というかブログ風というべきか?まあそんなもんです。

第1話で明日のジョーにふれています。

燃え尽きて真っ白になる人生を選択したジョーと、その場には居ない脇役マンモス西に眼を向けてます。

「ちんまりおとなしくおさまりやがって、模範青年。こんな可愛い嫁さんものにして・・・・・。まあ、せいぜい幸せになってくれや」

ジョーから西への結婚祝辞です。

これを最後に西は脇役から姿を消します。

重松氏は自分はジョーのタイプではない、むしろ西のタイプと気づき、自己嫌悪さえ感じていた。

しかしその他の生き方(割り切ることのできない余りの生き方)に眼を向けることが自分の物書きとしてのスタンスだと信ずるようになったと・・・・・。

時々想う。

西は、今なにをしているのだろう。

乾物屋の商売は順調だろうか。

子供は何人だろう。

ドヤ街の悪ガキ達と、今でも付き合いはあるだあろうか。

奥さんの紀子さんは、本当はジョーが好きだった。

知っていたのかな、西はーーー知っていたのだろうな、きっと。

重松氏を読んで、ほろ苦く切なくなる読後感、これなんですね。

みんなマンモス西なんだもの。

2012年4月29日 (日)

頼朝が武士(マニュフェスト)を裏切る、政権のハイブリットです

井沢元彦氏の「逆説の日本史5中世動乱編」をよみますと、

源頼朝、鎌倉幕府がわずか3代で北条執権政治に乗っ取られたは何故かも記してあります。

「武士の、武士による、武士の為の政治」を目指したはずの頼朝でしたが、清盛と同じ路線、つまり朝廷への接近、長女を入内させようとした。

関東武士団に推戴され、神輿として担がれた頼朝が武士(マニュフェスト)を裏切る。

まるで今の民主党ではないですか・・・。

武士団の信頼が失われてしまい、頼朝自身も暗殺された疑いもあり、源氏は滅ぶ。

してみれば武士団、北条執権は高級官僚?対米従属派?頼朝は民主党?・・・・

ならば民主党最期の幕引き役が野田氏となるのかな?

今放送中の大河ドラマ「清盛」も武士政権を目指しながら変節するのですが、既存伝統勢力との混血融合を選択します、政権のハイブリットです、平氏の貴族化ですね。

2012年4月 5日 (木)

労働の労はねぎらうとも読むんですが

「政治主導・脱官僚・天下り根絶」等のうたい文句はどこへ?歌を忘れたカナリアと言うほど可愛くはないですが・・。

財務省に担がれた枝野氏や蓮舫氏のパフォーマンスは国民の反官僚感情のガス抜きに使われただけで終わってしまいました、合掌。

天下り機構の実体は名称を変えただけ、以前のまま・・・ですな。

民主党政権誕生の当初から鳩山氏も菅氏も財務省とは協調を崩さず、脱官僚は単に見せかけ、ジェスチャーにすぎなかったそうです。

官僚に離反されると、実務に支障をきたす等は承知の上だから、二重規範を用いたわけですか。

古賀氏・須田氏の対談本「日本がとけてゆく」からでした。

労働の労はねぎらうとも読むんですが。

「朝餉の味噌汁の匂い・お帰りなさい、お風呂にします、ビールになさる?」

こんな労いが結婚後少しの間はあったような気がするんですが、どうも記憶も曖昧で・・・。

いつの間にか、気がつけば私が毎日言ってるような・・・・・・・・。

偽造品取引防止協定???「日本が融けてゆく」

偽造品取引防止協定(Anti-Counterfeiting Trade Agreement:以下 ACTA)」

という聴きなれない国債条約が昨年10月に締結されたらしい。TPPは話題にもされているが、

これは政府が陰でこっそりと進めた事柄。

偽造品防止を大儀にして、著作権保護の名目でネット情報の管理・取り締まりが目的だろうという意見があります。

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民主党の政治手法も自民党のそれも、何らかの出来事をタイミングよく利用して、政府に都合のよい法案をとうしてしまう、古より変わらぬ手管です。

須田慎一郎氏と古賀茂明氏の対談集「日本が融けてゆく

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原発村どころか原発マフィアという表現さえあります、読むと精神衛生には良くないかもしれません。

でも下手なオカルトよりは怖いかも。

去年3月の時点で周囲では回復したにも関わらず、福島原発付近では携帯がつながらない状態が続いたそうです。

これは原発の実態が作業員を通じて漏洩する事を恐れたための措置ではないかと疑われるるそうです。

つまり管理やシステムが世界の原発に比べて遅れている実態が暴露されることを恐れたというのです・・・・・・・。

マフィアめ・・・・・・・・・・・・・・・。

2012年3月19日 (月)

沖縄の人はみんな知っている⑬

ひさしぶりにTVドラマを毎週継続して観ました。

TBS「運命の人」の最終回・・泉谷しげる演じる老人が沖縄の戦後を絞り出すように演じていました。

このドラマで、充分に沖縄の現状を伝えられたわけではありませんが、それでも一部は理解されたでしょう。

それにしても、沖縄の空も海もなんと美しいのでしょう。

わずかでも埋め立てなんて、しかも軍事基地なんてよく言えるもんですね。

オバマの核兵器撤廃に対する行動は本気だと想えるし、米国もアジア方面から海兵隊引き上げを早く成し遂げたい意向のようです。

基地の使用料を徴収とまではゆかなくとも、想いやり予算のような賄賂をやめれば、米軍基地撤退は一層早期に実現する事でしょう。

いわゆる米国軍産複合体と財務・外務官僚利権組織の抵抗がそれを邪魔してるわけですね。

一部には日本が真に独立国を望まないなら、沖縄が日本から独立すれば?という根強い願望が沖縄には在るようです、・・・・ごもっとも。

『沖縄独立宣言』著者・大山朝常「せめて私の命がある間に、日本から独立した沖縄をこの目で見てみたい」

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2012年3月 4日 (日)

沖縄の人はみんな知っている⑫

水戸黄門さんで助さん角さんが「この紋どころが眼に入らぬか」とかざす葵の御紋の印篭ですが。

子供心に「もっと早く出せば、何人も死ななくてもすんだのに・・・なぜ」

と悩んでました、平和主義に毒されてたんでしょうかね?

長ずるに従い折衷派が用いる「葵の御紋?恐れ多くもお上を騙る者どもめ、召しとれッ」

に社会の在り方を学びました。

建前上「お上に逆らうわけではございません」と逃げを打つ姑息さも他人ごとではない大人の経験もつんだのです。

でもやはり好きなのは「葵の御紋?構うもんか、やっちめー」このアウトローの精神です。

このパターンでは皆粛清されちゃうのが残念です。

小市民の自分に欠ける部分にこそ人は惹かれまね。

国政の責任ある立場に立って初めて外務次官から知らされる密約の数々、「構うもんか、やっちめー」とはいかないんですかね、「おめーらが勝手に約束したもんなんか知るか」てな具合。

国民との約束(マニュフェスト)よりもアメリカとの密約が優先?なんですな・・・細川さん鳩山さんお疲れさまでした、いやご愁傷さでした。

2012年2月28日 (火)

沖縄の人はみんな知っている⑪

私は昔、岩国や佐世保の基地は近くで観た事があります、「フェンスを境に広大な芝生の敷地に別世界が開けている」「あこがれの豊かなアメリカの姿」がそこに在りました。

それには、郷土の誇る後楽園さえもみすぼらしくさえ観えたものです。

この格差には日本国民として、心底ひがんでしまいますよ。

沖縄の方は、基地周辺の方は毎日その格差を魅せつけられています。

ベトナム戦争時には沖縄基地周辺の歓楽街は大層な賑わいで恩恵も多大なものであったのが、今は見る影もない寂れようだそうです。

日米安保体制を守り続けるために存続が許される、日本政府(自民党、民主党)という図式は最近アメリカ自身によって描き変えられようとしてるようです。

基地の存在理由が、英米により創出された冷戦構造の英米自身による解体で希薄になったことに始まり、米国経済優先による対中接近それに伴う対北朝接近、台湾の親中動向の容認、軍事目的と経済的理由での海兵隊のグワム移転etc.

最近は「日本よアメリカに頼らずもっと自主的になれ」という声が米国下院議員からさえ発せられてもいます。

詳しくは ここをクリック日本の権力構造と在日米軍

震災復興の口実で政務次官会議が復活し、鳩山氏の脱官僚の成果も元の黙阿弥ですし、野田総理の沖縄訪問なども外務官僚の筋書きでしぶしぶという印象でしたね。

鳩山総理がなぜやめたか?という疑問に沖縄のひとは「同じ事は前にもあったさ」と達観しているのも悲しい。

米国の都合で政策をぶち上げるのは許すが、米国の意志に反するものは許されない事を沖縄の人達は過去に何度か経験してました。

未だ占領下なんです・・・・・・・。

小沢さん、出番は米国から声がかかるまで待ちますか?

そんなことも、もしかして在るかも。

米国はマッコト、複雑怪奇な国だから。

2012年2月25日 (土)

沖縄の人はみんな知っている⑩

米国の公文書の公開で明らかになっても、公にはその密約の存在はない事にします。

で鳩山さんみたいに理想に燃える内閣が登場したら「実はこんなん在りますねん」とばかし密約の存在を明らかにする。

みせられた閣僚は「なんでやねん・・・・」と絶句

したがって公約を守れなくなってしまう、ええ普天間の県外移設のこともです。

そういう手法を操って、官僚支配から脱却したいと願う政権を嘲笑って、ちゃんと自分たちの既得権益は守るのです。

密約の中には外務・防衛官僚側から申し入れたものもあるとか、恐るべし高級官僚達。

沖縄の人々を国民を想いやる眼も心も彼らにはないような、、、ハイブリット????。

2012年2月22日 (水)

グレッグ・ミッチェルの新著『原爆の隠蔽』

3/11以後、核について改めて論じられるようになりましたね。

グレッグ・ミッチェルの新著『原爆の隠蔽』は、被爆直後に撮影されながら米国政府の手で極秘とされ、何十年も日の目を見ることのなかった記録映画がテーマです。日本人が撮影した白黒映画は米軍に没収されたものの、こっそり隠されていたフィルムがやがて世に出るようになりましたが、米軍が撮影したカラーの映像は厳重に隠され、撮影した兵士の熱心な運動で1980年代にようやく禁が解かれました。

ここをクリック

26分ですが、戦後66年が透けて観えるような動画です。

また当時ニユーヨークタイムズの記者は真実を伏せ、戦争省(国防省)の支持どうり報道することでピューリッサー賞を得たとも。

今も昔も変わりませんね。